エイジ 重松清

エイジ (朝日文庫)

エイジ (朝日文庫)

重松清 2冊目読破。
これは、今ある程度成長してから読んだから、面白かったと思う。
きっと中学生のときにも確かに感じてたこともある。でも、何か分からないけど、もやもやしてて、目の前にあるものに必死になるしかなくて、そんなもがいてる中学生時代がとても恥ずかしくなつかしく思い出せた。


私は人の性善説を信じている。エイジも最後のほうで考える、

「だって、なんか、善意負けっぱなしじゃん。もう連戦連敗って気がしない?」

p366 l6

悪意があるんじゃなくって、善意ってちょっと弱いだけなんだよね。
エイジがよく家庭のことをホームドラマみたいというけど、なんか、自分も含めて、生きてること?生活?って全部うそっぽいんだよね。だから、「あっち」がわに行ってしまいそうになる。そのうちにこれに慣れて、理性も成長してきて「こっち」と「あっち」の境界とか、冒険することにあきらめとかわかっちゃうんだろうな。