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- 作者: 山岸俊男
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/06/01
- メディア: 新書
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出版せれてのが1999年とちょうど、社会の変革のときだったから、
今の社会に変化していくことをこう表現した人がいたってことです。
私はこのころ小学校を卒業しようかというところ。何もわかってなかったですね。
ともかく、今の社会は信頼社会ってことですね。
内容は実験内容とそこから得られる考察が多く興味深い結果もでてました。
人を信頼する度合いが高いひとのほうがだまされやすいと考えられがちですが、そうではなく、人を協力関係を積極的に作っていこうとすることでより様々な機会に恵まれ、相手の人間性を検知する能力が高く社会的知性も高いものを持っていると傾向が見られたようです。
つまり、
人を信頼する度合いが高い人は人にだまされにくい、
知恵のある人ってこと。
人を見る目があるから、人を信頼できるってことですね。
納得。
最後は、差別は今の資本主義社会だからこそ生まれる。不確実性が存在するからこそ、それを少しでも少なくなるように機会費用をかけてでも、小さな安心社会のコミットメント関係のなかで取引を行っていた。しかし、コストがかかりすぎるし、決してうまくいくものではない。情報の透明性が社会的不確実性を低下させる正道だ。自発的に手の内をあかしたくなるような社会的装置を検討すべき。
文化を固定した伝統と考えてはいません
われわれが直面している変化は新しい文化の創造のプロセスなのです。
と変化していく時代を見てきた大人たちは何を考えているんでしょうね。