マトリョstory

ランドセルの横ポケットから鍵をとる。
もう階段を上りながらでも自然と手が鍵の場所を覚えている。


だって、開いているはずがないよ、ずっとずっと自分で開けてきたから。


でも、私の帰りを待っててくれるこはいるよ。


殺風景で小奇麗だけど、生活感のまるで無い部屋の窓側で、日が一番あたるところに置いてある鉢植だ。


学校から帰ると私は毎日そのこに聞いてもらう。


「ただいま」


葉にシズクが落ちる。







今日も階段をのぼると手が勝手に鍵を探し出してくる。




でも、今日は違っていた。扉が、鍵が開いている。


「おかえり」


ずっとずっと聞きたかった言葉が聞こえた、人のぬくもりを感じた。




日がたくさんあたる窓際の鉢から大きな大きな花が咲いていた。



みんなよかったら読んで〜。こんな感じ〜ww
絵本にするならもっとそれっぽく直します。
yuk020に刺激されたさ。。